肩こりと背中の痛み 東村山市恩多町在住 50代女性のケース
症例・肩こり | 2017.11.24
■来院した方
50代女性 主婦
■来院動機
当院に来院する2週間前に左背部に痛みを感じた。
いつか治るだろうと思い、1週間様子をみたが変わらず、整形外科を受診。
レントゲンでは背中に異常が見られず、シップと飲み薬を処方される。
更に1週間様子を診たが、全く改善されなかったため当院へ来院。
本人曰く、思い当たる原因は2週間以上前にテニスをやったせい?
特に就寝時に痛みを感じるようで、最近眠りが浅いようでした。
■症状
左肩甲骨周辺の痛み。
左肩~上腕・前腕のだるさ。
頚部伸展時痛
姿勢の異常は、左骨盤の歪みと、左肩甲帯の挙上。
■原因
この症状は、頸部の動作不良によるものだろうと予想し、首を検査してみましたが、異常は見つかりませんでした。
もう少し広く見てみたところ、どうやら長年の不良姿勢によって体のあちこちに溜まった負担が、頚と背中に集積してしまったようです。
検査の結果、臀部の筋肉とアキレス腱の緊張、左肩甲骨の癒着によるものでした。
姿勢の歪みは、元々左足に体重をかけて立つ姿勢が多いためだと思われます。本人にもその自覚がありました。
結果、重力と筋肉の緊張により骨盤が下方向に歪んだのでしょう。
左肩甲骨が挙上してしまったのも、骨盤の歪みに原因があります。
左荷重になると、背骨自体も左側にシフトしますが、その状態だと体がしんどくなるので肩を持ち上げてバランスをとります。
本来、肩は利き手側が上がる場合が多いですが、今回のように利き手じゃない方が上がるのは、骨盤の歪みに伴ったものです。
■施術
【1回目】
臀部、アキレス腱、左肩甲骨をメインに調整。
胸椎の回旋の動きも少し悪かったので、そこも調整しました。
臀筋の施術中、肩のコリが楽になってきたーといっていました。
その理由は、意外に思われるかもしれませんが、臀部の筋肉と僧帽筋(肩がこるところ)は筋膜でつながっているためです。
【2回目】
1回目の施術後の夜、ぐっすり眠れるようになったと報告を受けました。
肩甲骨周辺の痛みはだいぶ軽減し、左腕のだるさの方が気になってきたようです。
こういう場合、原因が変わってきている可能性がありますので再検査をしました。
検査をした所、上腕二頭筋という筋肉の緊張が原因でした。
上腕二頭筋とは、力こぶの筋肉のことですが、どうやらスマホを長時間持つことが多いようで、それが原因に思われます。
【3回目】
1回目と2回目を通して、痛みとだるさはほとんど気にならなくなりました。
なので、次回からは月に1回のメンテナンスで状態を維持できるようにしていきたいと思います。
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