立ち上がりの腰痛、東村山市恩多町在住、80代男性のケース
症例・腰痛 | 2017.06.23
■来院された方
西田様(仮名)、80代、男性
■来院までの経緯
1年前にぎっくり腰で当院へ来院歴あり。
痛みが消えた後、セルフケア(ストレッチ)を続けていて調子がよかったが、1か月前に風邪をひいて数週間寝込んでしまい、それから腰がなんとなく重くなった。
一週間後、食事後に椅子から立ち上がった際に腰に痛みが走る。
日課は、新聞を隅々まで読むこと。2時間くらいかけて読む。
■症状
イスから立ち上がる際に腰が伸びない。
しかし、可動域制限はほとんど見られない。
■カウンセリング・検査を通しての見立て
右大殿筋・中殿筋(どちらも臀部の筋肉)の過緊張
右腰方形筋の過緊張
なぜ、これらの筋肉が緊張してしまったのか?
・今回は、風邪で寝込んでしまったことが一番の原因。
また、
・座りっぱなしの時間が長い
・運動する時間が少ない
というのも元々の原因だと思います。
座りっぱなしの時間が長いと、その姿勢を維持するために姿勢維持筋の腰方形筋や中殿筋が緊張します。また、長時間の椅子への圧迫により、大殿筋の筋膜が歪んだ状態で癒着したことも考えられます。
1時間に一回は椅子からたち、10分程ぶらぶら歩いたりストレッチをすると筋膜のストレスを軽減できます。
■施術経過
【初回~4回目】
目的:痛みの緩和
大殿筋、中殿筋、腰方形筋などの骨盤から体幹部の筋膜を緩める。
以前のぎっくり腰の時と比べてスパズムが少ないため、痛み自体は4回程で消えると思いますと説明。
結果:2回目来院時、立ち上がりの痛みは半減したとの報告。2回目も続けて同じ施術をする。
3回目、つい新聞を長い時間読んでしまい、立ち上がった際に痛みを感じた。腰方形筋のスパズムが強い。
4回目、前回後、まめに立ち上がってストレッチをするようにして、痛みが軽減。
しかし、朝起き上がる時に痛い。腰方形筋の硬結の芯が見えてきた。
【5回目~7回目】
目的:起床時の腰痛の緩和
就寝時は、血流が悪くなり、関節や筋肉が固くなります。
皆さんも、朝いちばんの体は動きにくかったり、腰痛や肩こりを感じることはありませんか?
起床時の痛みはいろいろな原因がありますが、今回の場合は、首に原因がありました。
朝、仰向けから起きる時はまず、頭から持ち上げますよね?すなわち、頭を動かす頸椎の動きが悪いため、頸椎から下の背骨がリズムよく動かず、腰が痛くなったのです。
この方は、猫背でストレートネックでした。頸椎の可動域が悪いのですが、本人に自覚はありません。
検査をすると、頭蓋骨と第1頸椎を結ぶ、後頭下筋に原因を見つけましたので、首を施術しました。
結果:6回目で痛みは残り1割程度。
7回目でほとんど痛み無し。
【8回目】
三週間後、メンテナンスを兼ねて、最後の治療。
臀部、体幹の筋肉、首の筋肉は良い感じにほぐれてました。
ストレッチを再指導し、今回で治癒としました。
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