ブログ|腰椎すべり症

腰椎すべり症の原因からアプローチまで

1.腰椎すべり症と原因

腰痛女性

腰椎すべり症とは、腰の骨(腰椎)が本来の位置からずれてしまう疾患です。
特に腰椎の4番目や5番目で起きることが多く、背骨の安定性が失われることで周りの神経が圧迫されやすくなります。
中高年の方に多く見られますが、スポーツなどで腰に負担をかけている若い方に起こる場合もあります。

腰椎すべり症は、大きく分けて「構造的な弱さ」と「生活習慣による負担」の2つが関わっており、具体的には、体幹を支える筋力が弱い方や、成長期にスポーツなどで背骨に繰り返し負荷をかけた場合に好発します。

40歳以降に多く見られるものについては、加齢によって椎間板がすり減ったり、靭帯が緩んだりすることで、背骨の安定性が失われることが原因です。特に女性に多く、更年期以降に急に症状が出る方も少なくありません。

2.腰椎すべり症の症状

腰痛女性

すべり症の症状は人によって異なりますが、主に「腰の痛み」「お尻から足にかけてのしびれ」「長時間歩けない」といったものがあります。
腰痛はもちろんのこと、しばらく歩くと足がしびれたり重だるくなったりして歩けなくなり、前かがみで休むとまた歩けるようになる、間欠性跛行(かんけつせいはこう)という症状が出ることもあります。

これは腰から脚に通じる「坐骨神経」が圧迫されたために起こるもので、ひどい場合には長い時間歩けなかったり、立ち続けるのがつらくなったりすることもありますので注意が必要です。

3.一般的な治療法

腰痛を診察する医者

病院での腰椎すべり症の治療法は、「保存療法」が中心です。
具体的には鎮痛薬や湿布、ブロック注射などで一時的に痛みを抑えたり、コルセットなどを使って腰にかかる負担を減らす方法です。
比較的軽症の場合や初期段階では、この方法で改善する方も多くいます。

しかし、保存療法には限界もあります。
特に神経の圧迫が強い場合には、痛み止めの効果は少なく、一時しのぎにしかなりません。
薬や注射では根本改善にならず、再び痛みが出てしまうことも多いのが現実なのです。

4.当院でのアプローチ

当院では、腰椎すべり症の症状は「関節の不適合」や「筋肉の働き方のアンバランス」にあると考えています。
背骨がずれている状態を元に戻すことはできませんが、その周囲の関節や筋肉を整えることで、神経への圧迫を和らげ、症状の改善を目指すことは可能です。

具体的には、まず適合が悪い腰周りの関節を丁寧に調整し、動きを回復させます。
すると、関節にかかっていた余計な負担が減り、動く際の痛みが軽減しやすくなります。
また、弱っている筋肉を働かせ、過剰に緊張している筋肉をゆるめることで、背骨にかかる負荷を軽減させます。

当院の施術を受けた方の多くは、「長く歩けるようになった」「しびれが楽になった」といった変化を実感されています。
大切なのは「背骨のずれ」という構造的な問題にとらわれすぎず、身体全体のバランスを整えることです。
薬でその場しのぎをするのではなく、根本的に改善したい方は一度ご相談ください。

おんた整体院